周りが騒がしくなってきた。眠いせいか、痛いせいか意識が朦朧としている。でも、気づいたら、助産師さんと私と夫の3人しかいなかった部屋に何人もの人の気配。誰かが、「赤ちゃん苦しくなりますから、酸素マスクしますよー。」と言って、私の頭に酸素マスクをセットしてる。そして、別の誰かが、「赤ちゃんの手に付けるバンドですよ。氏名に間違いがないか確認してください。」と言って、ピンク色のバンドを見せてくる。熱いお湯が注がれている音がする。あ、音だけなのに、「熱いお湯」って思ったの可笑しいですね。でも、その時、そう思ったんです。あー、出てくる赤ちゃんを熱いお風呂に入れるんだなーって。。夕方から付きっきりの助産師さんが、いつの間にか、ピンク色の作業着から、ブルーの手術着に着替えてる。なんか、もう頭がボーっとしていて、あんまり目も開けていられないんだけど、ザワザワと部屋がいい感じの緊張感を持ってきたのがわかる。あー、いよいよなんだ。とうとう産むんだ。このあたりで、また当直のドクター登場。内診。さぁ、いよいよだ。やっとこの悶絶する痛みからも解放される!…と思ったら、「うーーん、まだ胎児の頭の位置が高いな。もうちょっと様子見よう」って。えっ、、、ここまで盛り上げといて、そんなことってあるのーー?!
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