
ほっとして涙が溢れた。狭い更衣室、タイツを履きながら泣いてる自分が鏡に写った。滑稽な姿で、ちょっと可笑しくなった。
この1週間は、ホントに長く感じられました。診察の日までの日数を指折り数えて暮らしてた。いつも、なんでも、流産した昨年と比べずにはいられなかった。あの頃は、もっと気持ち悪かったなぁ、とか、あの頃の胎芽のサイズは何㎜だったなぁ、とか。だけど、とうとうその日がやってきた。それは、8週3日、昨年、稽留流産した時に、あの子が空に帰っていった日。あれから1年半。同じ8週3日がやってきた。朝起きた瞬間、身体が軽く感じられた。あれ、調子が良すぎるような気がする。胸の張りも少ない気がする。そんな気がし始めるともう止まらない。あー、やっぱり今回もダメなの?いなくなっちゃったの?こういうときの自分の想像力は無駄に無限大。一日中、落ち着かない気持ちで過ごす。
明けて8週4日、クリニックでの診察の日。今回は敢えて、8週3日の翌日に診察の予約をいれてあった。今までで1番緊張して診察台に座る。エコーの機械が入る。「赤ちゃん、元気ですよー。」の先生の声。続けて、心音。ドクドクと力強い鼓動が聞こえてくる。あー、生きてる!生きてるんだ。とうとうあの日のあの子の先を行く日がやってきた。安心感がこみ上げる。比較する過去の記録も記憶も、もうない。
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