「大丈夫です、きっとダメだろうな、って思ってましたから。」
先生から、ザンネンなんけど…と陰性が伝えらてすぐそう答えた。
嘘じゃない、フライング検査したときから、前回の稽留流産のときと比べて、あまりに薄すぎるラインを見て、そう思ってた。それでも、先生は、「え!?僕は、今回うまくいくんじゃないかと思ってたんだ。だって、子宮がとっても綺麗だったし、ハッチングの様子もすごく良かったし…」って、まるで先生のほうが未練がましい感じで残念そうな顔をした。まったく期待しなかったと言ったら、それは嘘になる。フライングした日からHCGが奇跡的な伸びを見せるとか、祈るような気持ちで願ってもいた。先生曰く、今週中には生理がくるから、そしたら次の移植の準備を開始するって。また稽留流産になって、間を置かないといけない事態に比べたら、すぐに次の移植に入れるんだから、気持ち切り替えて、これで良しとしなくっちゃ。
「先生、あと2個の凍結胚で結果を出したいです。」って言ったら、先生は、いつもと同じように力強く頷いた。「だしましょう、結果」って。
帰宅して、最初にしたことは、エストラーナテープを外すこと。1日も早くリセットしたい。次にしたことは、冷蔵庫から缶ビールを取り出すこと。プシュっと開けて、そのとき、缶ビールの手前にノンアルビールが冷やしてあることに気付いた。ダンナさんが冷やしておいてくれたみたい。願掛けのようなものだったのかな。ごめんね、アルコール解禁になっちゃったよ。。
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