久しぶりに夜遅くまで残業。他に誰もいなくなって、同僚が帰り際に声をかけてきた。他愛のない仕事の愚痴。ひと通り上司への文句を言ったあと、彼女が言った。「あー、1年くらい職場を離れてリフレッシュしたいなぁ。これから、産休の可能性がある〇〇さんとかいいよねー。」って。そう、前に書いた新婚の彼女のこと。
ここから5秒くらい間があった気がする。「あ、そっか、さんちゃんも、産休ありえるか」って。えーっつ、そーんなたっぷり5秒考えないと、私の産休の可能性ってでてこない⁈ このとき、間違いなく、私の顔、笑うに笑えない、不気味な表情になってたね。 30歳を少し過ぎたくらいの独身の彼女にしてみれば、40歳を超えたの私はもう産むはずのない女性に見えてたわけだ。違うよ、毎日、かゆいエストラーナテープ貼って、体温測って、クリニック通って、鍼にも通って、ルイボスティー飲んで、葉酸飲んで。こんなにもこんなにも産む気でいるんだよ。彼女が出て行って、静かになったオフィスで、なんだか泣けてきた。
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